都筑無限太極会の始まり
都筑無限太極会の歩みは2002年6月6日に始まりました。
仕事を通じて、働き盛りの30~40歳代にストレスを抱え体調を崩したクライアントが多いことを目の当たりにし、「太極拳で体と心を見直す感覚」をもっと広めたいと太極拳サークルを創立しました。
翌2003年にはホームページを開設、何度かのリニューアルを行い、会員も徐々に増えていきました。
太極拳を始めたきっかけ
これまで武術には全く興味がなかった私が、2000年のある日TVで「世界最強の男ヒクソン・グレイシー」を観て釘付けになりました。ナルシシズムさえ感じるようなヒクソンのトレーニング映像。
そこで閃くかのように思いました。
「しなやかで強くてかっこいい女になりたい!」「身体を変えれば思考や精神も変わるかも!?」
早速女性のできそうな武術系をネットで検索しました。
合気道、空手、太極拳と3つの候補が出てきましたが、そこで決め手は綺麗なシルクの表演服。しなやか&強い&かっこいいイメージ像にピッタリだったため太極拳を選んだのです。
今となっては不純な動機&形から入ってしまい申し訳ありませんでした(苦笑)という思いです。
その頃の私は自分に自信がなく(今もですが)現実的な出来事に一喜一憂する毎日の繰り返しの中で自分のヤワな精神力や性格をどうにか変えたいと思っていました。
精神世界やニューエイジ系が好きで色々な本を読んだり色々な方法も試していましたが(瞑想とか)なかなか続かずそして身に付かずの繰り返し。
「人を癒す」仕事に携わっているにも関わらず実は、自分が一番癒されたかったのだと思います。
無限太極拳協会天野老師との出会い
インターネット検索で横浜無限太極会(桜木町教室サークル)を見つけ2000年初回体験練習に参加しました。
先生の指導内容はもちろんですが、横浜無限太極会の創設者&当時会長でもあったM岡さんのサポートも感じ良かったので入会しました。
太極拳を始めてから6ヶ月は最初の希望やイメージとはほど遠く忍耐の月日でした。
熱しやすく冷めやすい私が珍しくまじめに続いたのは天野老師(先生)の教え方の素晴らしさとサークル仲間が皆いい人達だったからでしょう。
忍耐の中、唯一楽しかったのは練習の中での「静気功」の時間。
やたら気持ち良かったり、あれ?今日の身体はいつもと違うな(脚が冷たいな~とか肩がこんなに重かったかな~とか)いつのまにか毎回変化する自分の身体の状態を意識するようになりました。
時には、関節や深層筋肉のあちこちが悲鳴、怒っているかのような身体の不自然さも感じることも。
24式套路の度に自分の身体と心が思うようにコントロールできないながらも太極拳へとハマっていきました。
太極拳サークル立ち上げ
それから1年半後、天野老師(先生)や前述した横浜無限太極会会長(当時)M岡さん達の協力を得て都筑サークルを立ち上げました。
発足初回日は横浜無限太極会桜木町メンバーが応援に駆けつけてくれました。
また「会員が増えるまで」と本部指導料規定に満たない額(無限太極拳協会本部事務長と天野老師の配慮)で約1年面倒をみて下さいました。
会の発展
発足時10名に満たなかった会員数が10年経ち、2013年には30名を超えた事は感慨深いです。
なかには本部協会主催の中国研修に通算5回参加し続けている会員もいます。
2015年1月からは西脇コーチもお招きし、老師とコーチの2人体制をとることで24式と48式をグループ化、みっちり&濃い練習ができるようになりました。
練習会とは別に、地域高齢者施設で仲間と共に「座ってできる太極拳」ボランティアもできました。
念願の地区講習会初主催
かなり以前(2002年・2003年・2005年)に横浜無限太極会桜木町サークルと都筑無限太極会合同で来日中の徐先生方にご指導いただく地区講習会を開催しました。
地区講習会の良さは徐先生方の教えを真近で見て感じられる点です。
2019年、会員数が30名を超えていましたので、都筑無限太極会初主催で開催するチャンス!と夏頃から計画を立てました。
会員仲間に横浜無限太極会桜木町サークル、溝の口カルチャーのメンバーがいらした為、各教室にも合同参加も呼びかけ協力して頂きました。
結果、会員26名+コーチ4名参加で開催でき、有意義且つ熱い講習会となりました。
参加してくれた会員、協力頂いた方々(役員含む)に感謝の一言です。ありがとうございました。
会の運営
会の運営には苦労した点もありました。
夜の教室ゆえ比較的平均年齢が若い事もあり、熱心に続けていても家庭や仕事の事情などで退会せざるをえない会員がいる事が残念でした。
会員が快適に継続できるよう目配りやサポート、また新規会員を増やす活動等できる限り行いました。
そろそろ次世代に引き継ごうと、長年活動を共にし客観的で的確な意見やアドバイスで幾度となく助けてくれた当時の副会長(後に会計役員)A部さんに打診しました。
残念ながら仕事の関係上時間的に困難とのことで会長就任は辞退されましたが、それでもその後退会なさるまで役員を担当、クラウド(ドロップボックス)導入や会計業務など会の土台を支えてくれました。
そこで会長役をかって出てくれたのが2代目会長中辻さんでした。
中辻さんは2015年から4年間会長役を担ってくれました。
「会長は雑用係だから」と言われ煩雑な役割もこなして下さり役員&会員をサポート、規約や総会資料等重要な書類を作成して下さいました。
役員体制の充実を図ってくれ、また発起人藤澤を尊重して下さり「代表」という立場で名前を残す配慮もいただきました。
何度かバトルもしました(笑)が今となってはいい想い出の一つです。
役員役務を通して教えられたり助けられたり、感慨深い出来事もいくつか経験することができました。
太極拳を続けて
個人的な体感や変化はホームページにも記してきましたが、奥深い太極拳の教えを日常生活や出来事に活かすことができました。
「太極拳」という同じ目的で色々な世代と交流でき、そこからまた世界が拡がりもしました。
仲間と感動を共にできたのは貴重な財産となっています。
後進の皆様へ
2020年コロナ禍で世の中の様々な事が変化しましたし、まだ続いています。
昨年、無限太極拳協会本部のNPO法人化に伴い、本部体制や会のあり方も変化しました。
「先生(本部)対会(サークル)の関係から先生(本部)対個々人(会員)の関係に変わります。」と天野先生は説明なさいました。
『先生(本部)』対『会(サークル)』の関係性がなくなり、会長及び役員が仕切ったりリーダーシップを取る時代は終わりました。
変化=進化と考え今後も都筑個々人会員の方々には、太極拳を楽しみ+継続して欲しいと願っています。
個人的には転居に伴い遠く離れてしまいましたが、ITのお陰で皆様の活躍や様子も判り、元気づけられたり励まされたりしています。
「太極拳」は単なる武道ではなく心身ともに奥深い捉え方や発見があります。それを活かし、皆で協力しながらの会運営と存続を願いつつ期待しております。
18年間、先生方や会員の皆様に大変お世話になりました&ありがとうございました。
藤澤惠子さん
都筑無限太極会創設者。2002年~2020年まで会の運営に尽力。
2020年転居のため惜しまれつつ退会。